図1 ブリヂストンの開発品
図1 ブリヂストンの開発品
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図2 フレキシブル対応品
図2 フレキシブル対応品
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 ブリヂストンは2009年10月26日,独自開発の「電子粉流体」を利用した電子ペーパーを搭載する端末を発表した(図1,ニュース・リリース)。電子書籍や電子データの閲覧に向ける。2010年春から関西アーバン銀行の渉外員業務支援システム向けに,試験運用を開始する予定という。

 端末に搭載する電子ペーパーは,13.1型で4096色のカラー表示に対応する。表面にはタッチ・パネルを搭載する。他社の電子ペーパーに比べて反応速度が速く,A4版(13.1型)の画面を0.8秒で切り替えられる。データ処理機能やセキュリティ機能を備えるほか,携帯電話機経由でデータ通信も可能とする。

 ブリヂストンはまた,電子ペーパーとタッチ・パネル,駆動回路基板などをフレキシブル化した電子ペーパー端末も開発した(図2)。フレキシブル化に対応する電子ペーパー端末は「世界初」(同社)とする。電子ペーパーの画面寸法は10.7型で,端末の厚さは5.8mmである。

 同社はこれら開発品を,2009年10月28~30日にパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2009」に出展する予定。