モデル事業に採択されたケンタッキーフライドチキン久米川店
モデル事業に採択されたケンタッキーフライドチキン久米川店
[画像のクリックで拡大表示]
LED照明のほか太陽光発電で省エネを目指すセブン-イレブン 京都出世稲荷前店
LED照明のほか太陽光発電で省エネを目指すセブン-イレブン 京都出世稲荷前店
[画像のクリックで拡大表示]
モデル事業の採択が発表された「省エネ照明シンポジウム」で行われたパネルディスカッション。照明デザイナーの石井幹子氏らがパネリストとして参加した。
モデル事業の採択が発表された「省エネ照明シンポジウム」で行われたパネルディスカッション。照明デザイナーの石井幹子氏らがパネリストとして参加した。
[画像のクリックで拡大表示]

 環境省は,高効率照明を導入しようとする商業施設や店舗,公共施設などを対象に「省エネ照明デザインモデル事業」として10事業を採択した(環境省による採択事業の一覧Tech-On!関連記事12)。同モデル事業は,省エネ効果と空間デザインの両立を促すための取り組み。採択された事業には1件当たり最大400万円の設計費が支給され,事業者は,照明デザイナーの協力を仰ぐと共に,採択に当たった審査委員会によるアドバイスを踏まえて施設を設計する。

 2008年に引き続き2回目となる今回は,ファスト・フード店やガソリンスタンド,コンビニエンスストア,大型商業施設の通路など10事業が選ばれた。例えば,2009年12月中旬に竣工するケンタッキーフライドチキン久米川店は,店舗の照明を全てLED照明とする。同上旬に竣工のセブン-イレブン 京都出世稲荷前店は,LED照明のほか太陽光発電などを取り入れて最先端に省エネコンビニを目指す。このほか,片柳学園蒲田キャンパスの新校舎は,学生用のラウンジの照明を人感センサや照度センサで制御して省エネを図るとしている。

 同モデル事業の公募は,2009年6月から2カ月に渡って実施された。同年8~9月にかけて開催された審査委員会によって,応募のあった51事業の中から採択候補者を絞り込んで最終的に10事業を決定した。2010年3月には,CO2削減量など各事業者の取り組みの成果を発表する予定となっている。