図1 KDDIの2009年秋冬モデル
図1 KDDIの2009年秋冬モデル
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図2 KDDI 代表取締役 社長兼会長の小野寺正氏と歌手の土屋アンナさん
図2 KDDI 代表取締役 社長兼会長の小野寺正氏と歌手の土屋アンナさん
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図3 20コマ/秒の高速連写ができる「EXILIMケータイ CA003」(カシオ計算機製)
図3 20コマ/秒の高速連写ができる「EXILIMケータイ CA003」(カシオ計算機製)
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図4 タッチ・パネル搭載で操作性を高めた「AQUOS SHOT SH003」
図4 タッチ・パネル搭載で操作性を高めた「AQUOS SHOT SH003」
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図5 「BRAVIA Phone U1」(ソニー・エリクソン製)は,BDレコーダーで録画した番組をケータイへ転送して視聴できる「おでかけ転送」に対応
図5 「BRAVIA Phone U1」(ソニー・エリクソン製)は,BDレコーダーで録画した番組をケータイへ転送して視聴できる「おでかけ転送」に対応
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図6 薄さを競う「T003」(東芝製)と「SA001」(京セラ製)
図6 薄さを競う「T003」(東芝製)と「SA001」(京セラ製)
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図7 セコムと協力して子供を守る「mamorino」(京セラ製)
図7 セコムと協力して子供を守る「mamorino」(京セラ製)
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図8 質感の違う3種類の材料を使い分けたボタンの「簡単ケータイ K004」(京セラ製)
図8 質感の違う3種類の材料を使い分けたボタンの「簡単ケータイ K004」(京セラ製)
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 KDDIは2009年10月19日,auブランドの秋冬モデルとなる携帯電話機13機種を発表した(図1, Tech-On! 関連記事ニュース・リリース1)。1200万画素級のカメラを搭載したモデルやBlu-ray Disc(BD)レコーダー連携機能を持つモデル,薄型に特化したモデルなどを投入する。実用的な機種が多く,「堅実なラインナップにした」(図2,同社 代表取締役 社長兼会長の小野寺正氏)という。2009年10月下旬から順次,販売を開始する予定。

 有効画素数約1217万画素のCMOSセンサを搭載するのが「EXILIMケータイ CA003」(カシオ計算機製)である(図3)。最大200万画素で20コマ/秒の高速連写ができる。「AQUOS SHOT SH003」は有効画素数約1210万画素のCCDで3.4型のタッチ・パネル対応で操作性を高めた(図4)。タッチ・パネルを使ってシャッターを切れるほか,任意の位置に触れてピントを合わせたり,動いている被写体を選んで追尾したりできる。「AQUOS SHOT SH006」はAQUOS SHOT SH003に無線LANモジュールを搭載するモデルで,KDDIの無線LANサービス「Wi-Fi WIN」(月額525円)を利用できる。

ブラビア・ケータイが登場


 映像にこだわったモデルとしてランナップされるのが「BRAVIA Phone U1」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)だ。ソニー製のBDレコーダーで録画した番組を,USBケーブル経由でケータイへ転送して視聴できる「おでかけ転送」に対応する(図5,ニュース・リリース2)。転送用の映像データは録画時に別ファイルとして,自動で作成できる。映像データは画素数が最大320×240(QVGA)でフレーム数が30フレーム/秒。ソニーの液晶テレビ「BRAVIA」に写真やメッセージをインターネット経由で送信できる「ブラビアポストカード」にも対応する。今回,端末で作成したスライド・ビデオ「MYスライドビデオ」を送信できるようにした。IPX5/IPX7等級の防水機能を備える。

 薄さを重視する端末を2機種用意した(図6)。折りたたみ式の防水ケータイとして「世界最薄」(東芝)となる厚さ11.6mmを実現した「T003」(東芝製)と,ワンセグ機能を備えたスライド式ケータイとして「世界最薄」(メディアインタラクティブ調べ)をうたう,厚さ11.9mmの「SA001」(京セラ製)である。両端末とも,薄くするため筐体各所にステンレス材を採用している。

セコムと連携して子供を守る


 子供の安全に着目し,セコムと協力したのが「mamorino」(京セラ製)である(図7)。セコムが提供するサービス「ココセコム」に対応し,防犯ブザーを引くと,自動的にセコムに通報される。ケータイのGPSから子供の位置情報を取得し,安否を確認する。確認できない場合は保護者に連絡し,現場に駆けつけるか決める。駆けつけた際の料金は「1時間あたり1万円ほど」(説明員)という。

 このほか,約800万画素のカメラを搭載する「EXILIMケータイ CA004」(カシオ計算機製)や「SH004」,7色から選べる防水ケータイ「SH005」(ともにシャープ製),小型で丸みを帯びたデザインが特徴の「S002」,40代以上の大人をメイン・ターゲットにした「URBANO」シリーズの第2弾モデル「URBANO BARONE」(ともにソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製),質感の違う3種類の材料を使い分けたボタンで使いやすくした「簡単ケータイ K004」(京セラ製)を発表した(図8)。

 以上13機種に,既に発表済みの「iida」ブランドの2機種,法人向け端末「E07K」,データ通信端末4機種を加えた全20機種を用意した。なお,「AQUOS SHOT SH006」「SH005」「URBANO BARONE」「簡単ケータイ K004」「mamorino」の5機種は2010年春の発売を予定している。



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