【IMID】完成度が高い,LGの15型有機ELテレビ
「IMID 2009(9th International Meeting on Information Display)」の展示会で一番印象に残ったのは,韓国LG Electronics, Inc.が年内に韓国で発売を予定している15型の有機ELテレビである。韓国LG Display Co., Ltd.のブースに展示されている。15型有機ELテレビの隣には,タンデム型の白色有機EL素子にRGBWの4色カラー・フィルタを組み合わせた有機ELパネルも展示されていた。二つのパネルはいずれも,偏光板を用いて反射光を抑えている。
15型有機ELテレビ,均一性は良好で目立つようなムラもない
LG Electronicsが発売を予定している有機ELテレビの主な仕様は以下の通り。
▼画面対角寸法 15型
▼画素数 1366×768(HD)
▼全白輝度 200cd/m2
▼ピーク輝度 450cd/m2
▼色再現範囲 92%
▼駆動周波数 120Hz
▼コントラスト比 100000:1以上
TFT基板には低温多結晶Si(p-Si)を使用した。ボトム・エミッション構造で,共振構造も採用しているという。画素には6個のTFTと1個のキャパシタから成る補償回路を内蔵しており,均一性は非常に良い。輝点欠陥はゼロで,目立つようなムラもなく,十分に商品として通用する水準だと感じた。寿命は,全白点灯で3万時間もつという。
ソニー製の11型テレビに比べてかなり画面が大きく,HD(high definition)の解像度にも対応しているので,テレビとしての魅力も高い。期待していた以上の水準だったので,ぜひ日本市場にも投入してもらいたいと思う。
LGが発売予定の15型有機ELテレビ(約11秒の動画)
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期待を持たせてくれた「白色有機EL+RGBWカラー・フィルタ」方式の展示
タンデム型の白色有機EL素子にRGBWの4色カラー・フィルタを用いた有機ELパネルの仕様は,色再現範囲が80%であること以外,隣に展示されていた15型有機ELテレビと同じである。ボトム・エミッション構造なので,低温p-Siのプロセス後にカラー・フィルタをフォト・リソグラフィ法で形成する。さらに,平坦化膜で覆った上に,透明電極をパターニングし,タンデム型の白色有機EL素子を形成する。
複雑な構造だが,それでもシャドウ・マスク蒸着の塗り分け方式に比べると,コスト的にかなり有利になるという。まだ試作品なので欠陥やムラは気になるが,将来の大型有機ELテレビを実現するための一つの候補として期待を持たせてくれる興味深い展示だった。
RGBWカラー・フィルタ方式の有機ELパネルの試作品
(左隣は塗り分け方式の有機ELテレビ)(約6秒の動画)
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【お知らせ】
「FPD International 2009 フォーラム」の「セッションF-14:有機ELディスプレイ」(10月28日,15:00〜18:00)では,有機ELテレビが液晶テレビを克服するための技術開発の方向について,韓国LG Display Co., Ltd.が講演します。(FPD Internationalフォーラム担当)














