【CEATEC続報】三菱電機,ピコ・プロジェクター向け赤色半導体レーザを高出力化
三菱電機は,同社従来品に比べて光出力を高めた赤色半導体レーザを開発した。単一横モード(以下,シングルモード)とマルチモードの2品種の光出力を向上させた。シングルモード品「ML5XXxx」は,連続発振時の光出力を従来の110mWから150mWへ,マルチモード品「ML5XXyy」は,同150〜300mWから500mWへと向上させた。いずれも発振波長は638nm。ピコ・プロジェクターの光源に向ける。
シングルモード品とマルチモード品で想定するプロジェクターの品種が異なる。シングルモード品は表示素子にMEMSミラーを用いてレーザ光をスキャンする方式のプロジェクターに,マルチモード品は時分割で赤色(R),緑色(G),青色(B)を点灯する方式に利用することを想定する。シングルモード品,マルチモード品,いずれも直径5.6mmのCANパッケージに封止する。
同社は赤色半導体レーザのほか,発振波長808nmの赤外半導体レーザも披露した。500mWの赤外レーザ光を連続発振できる。こちらはピコ・プロジェクター用緑色レーザの光源として利用する。緑色を直接発振できる半導体レーザは存在するものの,原理動作段階であり,まだ製品化されていない。そのため,プロジェクターといった映像表示装置に向けた緑色レーザでは,赤外光を波長変換して緑色レーザ光を得ている。その光源として開発した赤外半導体レーザを用いる。具体的には,808nmのレーザ光を1064nmへと波長変換し,さらにSHG結晶によって532nmの緑色レーザを発振させる。「波長変換の効率を考慮すると,500mWの赤外レーザ光から得られる緑色レーザ光は50mWほど」(説明員)だという。
赤外半導体レーザは直径5.6mm,あるいは3.8mmのCANパッケージに封止する。ただし,3.8mm品は「キャップ」と呼ばれる部材を取り除いている。












