代表取締役社長の?國良(ボブ・セン)氏
代表取締役社長の?國良(ボブ・セン)氏
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Aspire Timeline「AS1410」。11.6型で1.38kg。価格は5万円台。
Aspire Timeline「AS1410」。11.6型で1.38kg。価格は5万円台。
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 日本エイサーは2009年10月13日,米Microsoft Corp.の新OS「Windows 7」を搭載したパソコンを発表した。記者会見で同社代表取締役社長のボブ・セン氏は,「Windows 7はWindows Vistaに比べ,性能などで合理化された印象がある。我々も合理化をテーマとして,コスト対性能費に重点を置いた。日本のパソコン市場は欧米に比べ回復が遅れているが,その主因が価格にある。日本のパソコンは高すぎる」と語った。

 四つのブランドを冠した製品を主力と位置づける。具体的には,いわゆるネットブックの「Aspire One」,長時間駆動の「Aspire Timeline」,小型デスクトップ機の「Aspire Revo」,およびディスプレイ一体型でデザインを重視した「Gateway One」である。

 これらのうち,新しい市場を開拓するものとして同社が期待を寄せるのがAspire Timelineシリーズだ。マイクロプロセサに「Core2 Duo」を搭載して「8時間駆動で8万円台」を売りにしていたが,今回の新製品ではさらに低価格の製品を投入した。11.6型の小型軽量モデルである。マイクロプロセサにデュアルコアの「Celeron SU 2300」を搭載し,主記憶2Gバイト,250GバイトのHDDを装備する。重量は約1.38kgで,電池駆動時間を約7時間とした。想定実売価格は5万9800円で,ネットブックに近い設定となっている。OSはWindows 7 Home Premium。

 またネットブックのAspire Oneは10.1型の液晶ディスプレイを搭載し,解像度を1280×720に高めた「AOD 250」を発表した。OSはWindows 7 Starter Edition。マイクロプロセサに1.66GHz動作の「Atom N280」を採用し,質量は約1.23kg。電池駆動時間は約7.5時間,想定実売価格は4万6800円である。ただし主記憶は1Gバイトになっている。