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日産がライセンス供与を強化,チノーが体表面温度計測器に採用

2009/10/07 21:58
狩集 浩志=日経エレクトロニクス
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チノーが発売した体表面温度判定器
チノーが発売した体表面温度判定器
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開発の経緯
開発の経緯
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 日産自動車は,従業員に対する新型インフルエンザの予防策として,チノー製の体表面温度判別器「サーモピクス 愛」を導入すると2009年10月7日に発表した。同システムには,日産自動車が開発した遠赤外線センサ技術を採用しており,日産自動車がチノーに技術ライセンスを供与した。チノーは,外部委託した半導体メーカーからウエハを購入して,チノーで遠赤外線センサとして製造している。画素数は約2300。体表面温度判別器の価格はオープンだが,実売価格は30万〜40万円である。2009年9月に発売を開始し,発売1カ月で300台を販売したという。

 体表面温度判別器は,顔を近づけるだけで顔の表面温度を測定し,発熱の有無を3秒で判別する。判別基準となる体温は38℃にしており,0.5℃程度の誤差があることから「37.5℃以上の体温の人を判別できる」(日産自動車)としている。従業員の入館時に検温することで,発熱者の入室制限を行い,オフィス内での新型インフルエンザの感染を抑制することが可能としている。日産自動車では,神奈川県横浜市のグローバル本社ビルで試験導入を開始しており,国内の事業所へ順次導入する予定である。

 今回,ライセンス供与した遠赤外線センサ技術は,そもそも車載用途向けに開発していたもの。夜間の歩行者検知や車室内の乗員位置の確認などでの利用を想定している。ただ,車載用途で利用するにはまだコストが高いことから,2008年10月に小型の熱画像センサとして,チノーから19万8000円で発売した。従来は同性能の熱画像センサが約100万円と高く,この分野では大幅な低コスト化を実現している。日産自動車では,2004年から自社が持つ知的財産を異業種にライセンスする活動を始めており,今年度は異業種への技術ライセンス料での売上高を3000万円程度と見込んでいる。

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