T-01Aに電子書籍コンテンツを表示させた様子
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参考出展した7型液晶パネル搭載の携帯端末
参考出展した7型液晶パネル搭載の携帯端末
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 NTTドコモの携帯電話機「T-01A」に向けた電子書籍サービスが2009年10月末に始まる。同年10月6~10日に幕張メッセで開催している「CEATEC JAPAN 2009」において,東芝が端末に電子書籍コンテンツを表示させたデモを披露した。

 電子書籍販売大手であるイーブック イニシアティブ ジャパンのコンテンツをダウンロードして読むためのT-01A専用リーダー・ソフトウエアが,2009年10月末以降に無料でダウンロードできるようになる。「T-01Aのディスプレイの画面寸法やタッチ・パネルに最適化させたリーダー」(東芝の説明員)という。ダウンロードできるコンテンツ数は約3万点。

 T-01Aは,携帯電話機としては大きい4.1型の液晶パネルを搭載しており,キーボードがない全面タッチ・パネルの形態などから,電子書籍業界の関係者からは「まるで電子書籍端末」という声が挙がっていた。

 さらに東芝は,7型の液晶パネルを備える携帯端末の試作品も参考出展した。画面寸法が異なるだけで,基本設計はT-01Aと同じ端末である。「電子書籍などの用途を想定して開発した」(同社の説明員)という。実用化時期などは未定である。