間塚道義氏
間塚道義氏
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 富士通 代表取締役社長の野副州旦氏が2009年9月25日,病気療養を理由に辞任した。新社長には,代表取締役 会長の間塚道義氏が就いた(ニュース・リリース)。間塚氏は,製造業向け情報システムの営業を担ってきた人物である。病気の内容は「プライバシーなので開示しない」(間塚氏)としている。

 記者会見における主な内容は,次の通り。

<社長交代の経緯>
 「野副氏には9月の連休前に会っていたが,辞任に至る病気を抱えていると知らされていなかったし,把握できなかった。野副氏が『職を辞して療養に専念したい』と私に申し出たのは,定例取締役会を開く予定だった本日(2009年9月25日)である。病名までは把握しなかったものの,野副氏と会社で直に話した上で決意を認めて,取締役会に諮った。そこで『当面は間塚が社長を兼任すべき』という意見が出て,承認された」(間塚氏)。

<後継社長>
 「できるだけ早い時期に,社長を選ぶ委員会ようなものを発足させた上で,後継社長を決めたい」(間塚氏)。「委員会の設置について当社は,今回の社長交代とは全く別個に,検討してきている」(富士通 執行役員 常務の藤田正美氏)。

<経営方針>
 「野副前社長が敷いた路線を継承する。情報システムの受注回復が必要だ」(間塚氏)。

<野副前社長が会見を出席していない理由>
 「体調問題による」(藤田氏)。