米Microsoft Corp.は2009年9月22日,現金自動預け払い機(ATM)やキオスク端末などに用いられる組み込み向けOS「Windows Embedded Enterprise」が,同社のパソコン向けOS「Windows 7」相当品として機器メーカー向けに提供を開始したと発表した。

 Windows Embedded Enterpriseには「Windows 7 Professional for Embedded Systems」および「Windows 7 Ultimate for Embedded Systems」の2製品がある。その名の通り,Windows 7のビジネス向けと最上位版の2種類を組み込み向けにパッケージングし直したもの。マルチタッチのユーザー・インタフェースを実現できるほか,Windows Server 2008 R2と組み合わせることで,セキュリティーに配慮しつつ柔軟なネットワーク構成が可能になるという。

 なおもっとカスタマイズ性を高め,小型化したバージョンである「Windows Embedde Standard 2011」の開発者向けプレビュー版も合わせて公開した。組み込み向けWindows 7対応製品としては,これが中核製品となる。完成は2010年前半を予定している。