米First Solar社は米国時間の2009年9月8日,公式訪米中の中国全国人民代表大会 常委会委員長の呉邦国(Wu Bangguo)氏と,中国内モンゴル自治区のオルドスに大規模な太陽光発電所を建設することで合意したと発表した。

 計画は4段階に分かれる。当初は,2010年6月1日までに最大出力30MWの発電施設を建設。続いて,同100MW,同870MWの施設をそれぞれ2014年までに,最後に同1000MWの発電施設を2019年までに建設する。これらを合わせた発電能力は計2000MW(2GW)。つまり出力のピーク値は,一般的な原子力発電2基分に相当する。これまでの太陽光発電施設はドイツの50MW台が最大だった。今回の合意で,それが一気に40倍の規模になる見通しである。

 この発電所で発電した電力は,Feed-in-tariff(FIT)と呼ぶ,高値の買い取りを長期間保証する制度で中国側が買い取ることも合意した。




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