出光興産のオーストラリアの子会社である出光オーストラリアリソーシスは,100%の権益を保有するニューサウスウェールズ州ボガブライ鉱山で生産規模を拡張することを決定した。同鉱山では主に,高カロリーかつ低硫黄の高品位燃料用一般炭を提供する。生産規模は現在年産約150万tだが,アジアを中心に石炭需要の拡大が見込まれることから,2010年下期に同250万t,2013年度には同430万tまで段階的に引き上げていく。投資額は,約115億円。

 出光オーストラリアリソーシスは現在,ボガブライ鉱山のほか,エンシャム鉱山(クイーンズランド州,権益85%),マッセルブルック鉱山(ニューサウスウェールズ州,権益100%),タラウォンガ鉱山(ニューサウスウェールズ州,権益30%)の4つの鉱山を操業中。2009年度は約1000万t(同社権益ベース)を生産する予定という。同社では今回の生産拡張により,さらなる雇用機会の創出と地域活性化にも貢献できるとしている。