経営統合に向けた協議を進めるNECエレクトロニクスとルネサス テクノロジは,統合に関する基本契約を2009年9月中に結ぶと発表した(発表資料)。両社は,2009年7月末としていた契約締結時期を同8月末に延期していたが(Tech-On!関連記事),今回これをさらに1カ月遅らせた。前回の延期理由だった海外子会社の企業価値の査定などを含むデューディリジェンス(調査)は完了したものの,その査定に基づいて統合比率や増資額などを決める最終的な協議に時間がかかっているという。

 なお,日本経済新聞は2009年8月26日,NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジの親会社であるNEC,日立製作所,三菱電機が,両社に対して2000億円規模の支援をする方向で最終調整に入ったと報じた。この記事によれば,統合形態はNECエレクトロニクスを存続会社とする合併を予定しており,新会社は上場を維持する計画という。合併比率は1対1に近づくよう調整中で,筆頭株主はNECになる見込みとしている。新会社の社名の有力候補は「ルネサスエレクトロニクス」という。