米Appleは米国時間2009年8月24日,次期OS「Mac OS X v10.6 Snow Leopard」の発売日を明らかにした。8月28日より,同社直営店や認定リセラーで購入可能となる。Appleのオンライン・ストアでは,予約注文の受付を開始した。また,サーバー向けOSの新版「Mac OS X Server v10.6 Snow Leopard」も同日リリースする。

 Snow Leopardの価格は,「Mac OS X v10.5 Leopard」からのアップグレードの場合,シングル・ユーザー・ライセンスが29ドル,1家族5ユーザーに対応したファミリー・パックが49ドル。Intel Macで「Mac OS X v10.4 Tiger」を使用しているユーザーに対しては,「iLife '09」と「iWork '09」を同梱したボックス・セットを169ドル(ファミリー・パックは229ドル)で提供する。サーバー向けSnow Leopardの価格は,クライアント・ライセンス無制限で499ドル。

 Snow Leopardは,「Finder」「Mail」「iCal」「iChat」「Safari」などのアプリケーションが初めて64ビット対応になった。マルチコア・プロセサでのソフトウエア処理効率を高める「Grand Central Dispatch(GCD)」機能を実装するほか,米Microsoftの「Microsoft Exchange Server 2007」のアクセス機能に対応する。

 Finderの反応が向上し,Mailのメッセージ読み込みは2倍速くなった。「Time Machine」機能では最初のバックアップが最大80%高速化し,「QuickTime X」は再生,取り込み,編集,共有をより簡単に行える。Safariは処理速度が最大50%高まった。

 Appleは6月時点で,Snow Leopardのリリース時期を9月としていた(関連記事:【WWDC】Snow Leopardのアップグレード価格は29米ドル,ついにPowerPC版を捨てる )。しかし先週,一部の技術系ブログで,8月28日ごろになるとの憶測が飛び交っていた(米CNET News.comの報道)。

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