2009年8月5日に実施された「雑誌コンテンツデジタル推進コンソーシアム」の第1回総会の様子
2009年8月5日に実施された「雑誌コンテンツデジタル推進コンソーシアム」の第1回総会の様子
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 日本雑誌協会は,総務省の「ICT利活用ルール整備促進事業(サイバー特区)」における「雑誌コンテンツのデジタル配信プラットフォーム構築に向けた調査研究」プロジェクトを落札した。プロジェクトの実施期間は2年。今回落札したのは初年度の調査分で,5900万円である。

 日本雑誌協会は2009年7月,「雑誌コンテンツデジタル推進コンソーシアム」の設立を発表し,雑誌コンテンツの電子配信の実現に向けた体制を整えていた(Tech-On!関連記事)。このコンソーシアムの参加企業から集めた資金に加え,今回のプロジェクト落札によって得た予算によって,同協会は今後,本格的に電子配信の実証実験を進めていくことになる。コンソーシアムでは,2009年9月末までに初回会合を開催し,2010年1~2月には実証実験を実施する考え。

 コンソーシアムには,日本雑誌協会の会員企業のほか,現時点で37社(仮申し込み含む)の企業が参加を予定している。インテルやNTTドコモ,ソニー・コンピュータエンタテインメント,日立製作所,富士ゼロックス,富士通,ヤフーなどの大手エレクトロニクス企業も名を連ねている。