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 東芝は,64Gバイトの「SDXCメモリーカード」を開発した(発表資料)。2009年11月にサンプル出荷し,2010年春に発売する予定である。SDXCは,記録容量が最大2TバイトのSDメモリーカードの新しい仕様(Tech-On!関連記事1)。従来仕様では「SDHCメモリーカード」での32Gバイトが最大だった。

 容量を増やすとともに,インタフェースでのデータ伝送速度も向上させている。最大書込み速度は35Mバイト/秒,最大読出し速度は60Mバイト/秒と速い。

 インタフェースの仕様名は,SDメモリーカードの最新仕様である「SD Specification Version 3.00」内で規定された「UHS104」。信号電圧は1.8V,クロック周波数は最大208MHzである。従来は,信号電圧は3.3Vで,クロック周波数は最大50MHzだったという。UHS104に対応したのは,「世界初」(東芝)とする。

 ファイル・システムも従来の「FAT32」から「exFAT」へと変更した。同ファイル・システムに対応した機器でしか動作しないため,SDメモリーカードやSDHCメモリーカード対応器では,SDXCメモリーカードを利用できない。

 このほか,東芝は,最大書込み速度を35Mバイト/秒,最大読出し速度を60Mバイト/秒と高速化したSDHCメモリーカードを2010年春に発売する予定。16Gバイトと32Gバイトの2品種を用意する。米SanDisk社やパナソニックなども,従来よりも高速化したSDHCメモリーカードを発売している(Tech-On!関連記事2同3)。東芝のSDHCメモリーカードは,両社の製品よりも高速である。