東芝のグループ会社の米Westinghouse社は,米国の原子力発電所向け制御装置メーカーであるCS Innovation(CSI)社の株主と,CSI社の買収に関する契約を締結した。

 CSI社が開発した,FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いた制御システム技術は,原子力プラントの安全系デジタル制御システムに適用できる技術として,米国原子力規制委員会の認証を2009年3月に取得した。Westinghouse社は,この技術を既設原子力発電所の安全系制御システムのリプレースに適用する。

 現在,米国では,30基以上の原子力プラントの新規建設の計画がある。Westinghouse社は,米国で14件の最新型の加圧水型原子炉「AP1000」の一括建設・運転許認可(COL)を申請中で,CSI社が開発した同制御装置を採用する。