NTTドコモが2009年8月7日に発売する「らくらくホン6」
NTTドコモが2009年8月7日に発売する「らくらくホン6」
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 NTTドコモは,泥が付いても洗い流せる防水・防塵機能を備えた携帯電話機「らくらくホン6」(富士通製)を2009年8月7日に発売すると発表した(発表資料)。らくらくホンのシリーズで防水機能を搭載するのがこれが初めて。IPX5/IPX7等級に対応する。また,防塵機能の採用はNTTドコモの携帯電話機で初めて。こちらはIP5X等級を取得している。仕事や日常生活,レジャーなどで携帯電話機が汚れても水で洗い流せる安心感を,らくらくホンの主要ユーザーであるシニア層に訴える。

 さらに,テレビ番組が楽しめるワンセグ機能を,らくらくホン・シリーズで初めて搭載した。大きな文字で見やすい番組表や,携帯電話機を横にするだけで画面の向きが回転する機能などを備えている。

 前機種の「らくらくホンV」から搭載した歩数計や脈拍/血圧計などの健康機能も強化した。厚生労働省が提唱する健康指針「エクササイズ2006」に基づき,日常の運動量を容易に計測できる活動量計を追加した。加速度センサによって上下左右の動きを計測し,瞬間的な運動の強さをチェックできる機能もある。

 らくらくホンは現在,「毎月のNTTドコモの販売台数トップ10に必ずランクインする大ヒット商品」(NTTドコモ 執行役員 プロダクト部長の永田清人氏)であり,1999年10月に発売した最初の機種からの累計販売台数が2009年3月末で1500万台を超えたという。

 富士通 執行役員常務の佐相秀幸氏によれば,「防水・防塵機能を搭載しながら,ボタンの操作感を従来と変わらないようにするなど開発は決して“らくらく”ではない」という。しかし,同社 代表取締役副社長の富田達夫氏は,「富士通研究所や富士通デザインにおける研究成果などを取り込みながら,富士通の総力を挙げてらくらくホンの開発に取り組んでいく。携帯電話機の販売の柱にしたい」と,らくらくホンへの強い意気込みを語った。



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