韓国LG Electronics, Inc.は,携帯電話機向けアプリケーションのオンライン・ストア「LG Application Store」のベータ版を,2009年7月14日に開設すると発表した(発表資料)。当面はアジアを中心に展開する。2009年内には,最大2000種類以上のアプリケーションを提供する予定。そのうち,少なくとも100種は,LG Electronics社の携帯電話機ユーザーに向けて無料で提供するという。

 LG Application Storeの開設は,2009年6月にシンガポールで開催された「CommunicAsia」において,同社が発表した最新のスマートフォン「LG-GM730」の市場投入と同時期。同社は,スマートフォンに重点的に投資することを計画しており,2009年内に10機種のスマートフォンを市場投入する予定という。同社は,「LG Application Storeの開設によって,当社製品に向けて最高のコンテンツやアプリケーションを提供できるようになる」としている。LG Application Storeで提供されるアプリケーションは,提供前にLG Electronics社とアプリケーションの提供者によって,バグがないかどうかの厳格な品質試験を受ける。

 LG Electronics社によれば,LG Application Storeは新しい個別のビジネス・モデルを模索しているのではなく,同社のハイエンド携帯電話機やスマートフォンのユーザーに向けた付加価値サービスという。LG Application Storeからアプリケーションを入手する方法は2つ。パソコン向けのサイトからダウンロードするか,LG-GM730から直接接続してダウンロードする。

 LG Electronics社は2008年10月から,同社の携帯電話機向けのソフトウエア開発者に向けたWebサイト「LG Mobile Developer Network」を提供している。同サイトでは,ソフトウエア開発者は,自分が使ったアプリケーションをテストしたり,ウィジェットを開発およびシェアすることができるという。