フィンランドNokia Corp.は,2009年第2四半期(4月~6月)の決算を発表した(PDF形式の発表資料)。売上高は99億1200万ユーロで,前年同期に比べ25%減少した(為替の影響を除いた場合は同24%減)。営業利益は前年同期比71%減の4億2700万ユーロ,純利益は同73%減の2億8700万ユーロとなった。

 売上高の内訳を見ると,デバイスとサービス事業が前年同期比28%減の65億9000万ユーロ,Nokia Siemens Networks事業が同21%減の32億ユーロ,2008年に買収したデジタル地図のNAVTEQ事業が15億ユーロだった(Tech-On!関連記事)。

 当期における携帯端末の出荷台数は1億320万台で,前年同期に比べると15%減少したものの,前期に比べると11%増加した。Nokia社の推定によれば,市場全体の出荷台数は2億6800万台で,前年同期比12%減,前期比5%増という。この推定によれば同社のシェアは38%で,前年同期の40%から縮小,前期の37%からは拡大した。また,同社の携帯端末の平均販売価格(ASP)は62ユーロで,前期の65ユーロから下がった。

 今後の市場動向については,端末出荷台数が第3四半期単体では前期に比べて横ばいかやや上昇し,2009年通年では前年比で約10%落ち込むとみる。同社の市場シェアは第3四半期は前期と同等,通期でも前年と同等になる見込み。