大手モバイル通信事業者の米Sprint Nextelは米国時間2009年7月9日,スウェーデンEricssonと無線および有線ネットワーク・サービスの運用・保守などについて7年の長期契約を締結したと発表した。提携を通じて,Sprintの事業効率化とEricssonの北米におけるネットワーク・サービス事業の拡大を図る。

 今回の提携により,EricssonはSprintのCDMA,iDEN,有線ネットワークの運用・保守を担当し,ネットワーク・プラットフォームと運用サポート・システムを管理するプロセスとツールを提供する。Sprintがこれらサービスに対して支払う金額は,7年間で45億~50億ドル規模となる見通し。

 一方,Sprintは,同社のネットワーク資産の所有権を保持し,単独でネットワーク戦略および投資判断を行う権利を維持する。顧客サービスの提供のほか,技術およびベンダーの選択などもSprintが行う。また,ネットワーク事業に従事する社員の約6000人は,2009年第3四半期中にEricssonに移籍する。

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