米Google Inc.は2009年7月7日,パソコン向けOS「Google Chrome Operating System(Google Chrome OS)」を開発すると自社の公式ブログで発表した(発表資料)。同社のWebブラウザー「Google Chrome」を拡張したWebベースのOSになる。

 オープンソースの軽量なOSであり,当初はネットブックを対象にするという。2009年末にオープンソースとして公開し,2010年後半には同OSを搭載したネットブックが登場する見込み。将来的には,ネットブックからデスクトップ・パソコンまで広い範囲のパソコンにWebベースのOSとして供給することを目指す。

 x86プロセサまたはARMプロセサで動作する。Linuxカーネル上の新しいウインドウ・システム内でChromeを動作させることにより,OSの機能を実現する。なお,Chrome OSは組み込み向けOS「Android」とは独立した新しいプロジェクトだという。「Androidは主に携帯電話機向けであり,Chrome OSはそれとは競合しない」(広報)としている。