米Wireless Glue Networks,Inc.(WGN社)は,家電機器の電源のオンオフ制御などを,iPhoneの画面上から操作できるアプリケーション・ソフトウエアを開発した(同社のWebページ)。家庭のエアコンやヒーター,照明機器などの電源のオンオフを遠隔制御できる。米国市場において,家庭の設備系機器の電力利用量を管理するサービスなどに向ける。
WGN社は,ZigBeeの送受信モジュールや制御用ソフトウエアなどを手掛けるベンチャー企業。家庭の機器の電力利用をスマートメーターなどを使って制御する仕様「ZigBee Smart Energy Profile」の1.0版仕様に準拠した製品などを出荷している。同社のiPhone用アプリケーション・ソフトウエアは,家庭内にこうしたZigBeeネットワークによる制御網が張り巡らされていることを前提に,その内部の機器の遠隔制御を,何らかのゲートウエイ装置を介して行なうことを想定している
WGN社によれば,現在ZigBeeの推進団体であるZigBee Allianceは,さらに細かな機器制御を可能にした仕様「Smart Energy Profile 2.0」の策定を進めており,同社はその策定に関わっているという。WGN社は家庭内やビル内の機器制御を目指すサービス事業者や機器メーカーとの連携を目指しており,日本にも拠点を設けている。今後,日本のメーカーや事業者との協業も進める考えだ。