ブリヂストン,電子書籍端末向け電子ペーパー事業を本格展開へ,カラー品も用意
ブリヂストンは,電子書籍端末向けの電子ペーパー事業を本格展開する。2009年7〜8月にも,詳細を明らかにする見込みである。
ブリヂストンは,独自開発の「電子粉流体」と呼ぶ材料を利用した電子ペーパーの開発を進めている。これまで同社は,棚札など一部の用途に向けて電子ペーパーを量産していた。今回,電子書籍端末に適した電子ペーパーを開発し,出荷を始める計画である。同時に開発キットも用意して,機器メーカーをはじめとする多くのユーザーに,広く売り込みを図る。
新たに開発した電子ペーパーは,A4判大の画面寸法なら0.8秒で表示を切り替えられる特徴を備える。これは,同社従来比で10倍速い反応速度である。電子書籍端末に不可欠なページめくり(画面切り替え)が,よりスムーズになる。「棚札など従来の用途では,切り替えスピードの速さはあまり要求されなかった。しかし,電子書籍端末では重要な性能だ」(ブリヂストン 化工品技術本部 電子ペーパー開発部部長の田沼逸夫氏)。
反応速度が速くなったことで,「タッチ・パネルを組み合わせて操作しても,ほとんど違和感なく快適に使える」(田沼氏)ようになったとする。
表示切り替えの高速化は,電子ペーパー材料の改良ではなく,駆動方法の改良で実現したという。電圧の印加パターンを最適化することで,「ムダがあった部分をそぎ落とした」(田沼氏)という。
ブリヂストンは,カラー表示品も同時に用意する計画だ。前述の高速駆動の電子ペーパーに,RGBW型のガラス基板のカラー・フィルタを組み合わせるという(日経エレクトロニクス2009年6月29日号の特集記事「電子書籍 メジャーへのページをひらく」参照)。
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