「第4回新エネルギー世界展示会」「PV JAPAN 2009」会場内の様子
「第4回新エネルギー世界展示会」「PV JAPAN 2009」会場内の様子
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太陽光発電協会 事務局長の岡林義一氏
太陽光発電協会 事務局長の岡林義一氏
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再生可能エネルギー協議会 代表の黒川浩助氏
再生可能エネルギー協議会 代表の黒川浩助氏
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 再生可能エネルギー協議会と太陽光発電協会,SEMIは2009年6月24日,「第4回新エネルギー世界展示会」「PV JAPAN 2009」(2009年6月24日~26日,千葉・幕張メッセ)において,太陽光発電を取り巻く環境について記者会見で説明した。会見した太陽光発電協会 事務局長の岡林義一氏は,「2009年1月に太陽光発電システムへの補助金が復活してから好調だ」と現状を明かした。

 同氏によると,2009年1~3月の住宅用太陽光発電の実績は「建物1件当たり3.7kWで,これまでの平均が3.4~3.5kWだったことから,ユーザーはできるだけ設置しようとする傾向がある」とした。今後も安定した需要が見込んでおり,2009年度は導入件数8~9万件を予測している。

 中長期的な展望としては,2009年4月9日に麻生太郎首相が「2020年までに太陽光発電の規模を今と比べて20倍にする」と発表したことに対する見解を示した。再生可能エネルギー協議会 代表の黒川浩助氏は,「待ってましたという印象。技術開発に携わる側としては十分可能だ」と自信をみせた。岡林義一氏は「相当がんばらないと厳しい。日本は住宅用の比率が高いので,計画をしっかり立てて進めることが大切だ。欧米のように電力事業者が増えることも必要」と計画の重要性を述べた。