日立化成工業は,垂直方向の熱伝導性が高く,柔軟性のある放熱シート2種を開発した。導電性がある「黒鉛・樹脂高熱伝導シート」の熱伝導率は40~90W/mKで,鉛(同35.2W/mK)や鉄(80.3W/mK)などの金属に近い。絶縁性を備えた「BN(窒化ホウ素)・樹脂高熱伝導シート」の熱伝導率は10~20W/mKである。発熱部品とヒートシンクの間に挟むといった使い方を想定する。現在使われている放熱グリースやシリコン・シート,フェーズ・チェンジ・シート(相変化シート)は「1~10W/mK程度」(日立化成工業)としており,今回の製品を使うことで放熱性を高められるという。パソコンやゲーム機,デジタル・ビデオ・カメラなどの機器での採用を見込む。
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