住友化学は2009年6月15日,ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP),エチレン・プロピレンゴム(EPDM),スチレン・ブタジエンゴム(SBR)を同年7月1日出荷分から1kg当たり25円以上値上げする方針を明らかにした。すぐにこれら樹脂や合成ゴムのユーザーと交渉に入る。

 値上げ幅はPEとPPが1kg当たり25円以上,EPDMとSBRは同25円。これら素材の原料であるナフサが高騰しているため。ナフサの国産価格は,2008年第3四半期に8万5800/klと史上最高値を更新。その後の世界時同時不況で急激に下落したが,現在では再び上昇して4万円/klを超えている。今後さらに値上がりする可能性もあるという。住友化学では「今後の安定供給継続のためにも,上記の価格改定をお願いする」としている。