横から見ると五角形。外箱のデザインに凝っている。さらに外側を覆う半透明のプラスチックは,Sprintのテーマ・カラーである黄色が使われている
横から見ると五角形。外箱のデザインに凝っている。さらに外側を覆う半透明のプラスチックは,Sprintのテーマ・カラーである黄色が使われている
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箱の内側は鮮やかなオレンジ色。透明のクッションの上に本体が鎮座している
箱の内側は鮮やかなオレンジ色。透明のクッションの上に本体が鎮座している
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アクセサリの仕切りもオレンジ色
アクセサリの仕切りもオレンジ色
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湾曲した形状で両手親指で操作する際のバランスがよい
湾曲した形状で両手親指で操作する際のバランスがよい
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ACアダプタは円筒形。USBケーブルにも端子の上下がわかりやすくなる工夫が
ACアダプタは円筒形。USBケーブルにも端子の上下がわかりやすくなる工夫が
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 Palm Preの外箱は,直方体の一角を切り落とした形になっている。横から見ると五角形になる。白を基調とした箱は,高級感はあまり感じられないが,意欲的にデザインに取り組んでいるという印象を受けた。

 箱を開けるときの感触は,米Apple Inc.の「iPhone」のそれと比べても,ぴったりとしていて,上蓋を外すのにやや抵抗感があるようにしている。手に入れた新しい機械を前に,早く触りたい気持ちをじらされているような感じだ。ちょっとした工夫だが,これも一つの演出になっている。日本の携帯電話機の大半が,安っぽい段ボール箱で何の工夫もなく開けるのに比べると,正直ワクワク感が違う。

 箱を開けると,内側は鮮やかなオレンジ色だ。説明書の上に透明のクッションが置かれ,その上に本体が置いてある。さらに説明書を取り除くと,内側の色と同色のオレンジ色の仕切りの中にアクセサリが配置してあった。

 本体は,iPhoneやHTC Magicに比べやや縦方向に詰まった感じだ。実際に手にしてみると,全体にタッチ型の機種としては小さめであり,それほど幅広という感じはしない。キーをスライドさせると,ゆるやかに湾曲して両手の親指で操作する際にバランスがよくなるように配慮されている。幅広な形状も納得できるというものだ。

 アクセサリのデザインも凝っている。例えばACアダプタは円筒形をしている。iPhoneのACアダプタと同じように,アダプタにはUSBのA型コネクタしかない。USBポートからの給電に対応していると同時に,アダプタのデザイン性を高めた結果だろう。また充電やパソコンとのデータ通信に使うmicro USBケーブルには,コネクタの上側に丸くくぼんだ穴があり,そこが反射するようにしている。一目見て,そして触っただけでコネクタの向きが分かるようにする工夫だ。

 ただデザインが過ぎたために,少々不便な点もあった。Palm Preにはmicro USB端子が備わっているが,端子カバーがぴったりしすぎていて外しにくいのだ。キーボード部を表示させるようスライドさせれば,多少外しやすくなるものの,爪を立てないと外せなかった。高級感という点では間違いなくよいのだが,少々利便性を欠きすぎていると感じた。

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