Macで動作するJava ME SDK 3.0
Macで動作するJava ME SDK 3.0
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 米Sun Microsystems,Inc.は「2009 JavaOne Conference」で,組み込み開発向けの開発キットの最新版である「Java ME SDK 3.0」をMac OS Xに対応させることを明らかにした。Java ME SDK 3.0は2009年4月にWindows版が公開された。「これまでMacintoshでJava ME向けのプログラムを開発するには,仮想マシンを使ってWindowsを動作させる必要があった。これで仮想マシンが不要になる」(Sun Microsystems社のTomas Brandalik氏)。Linux版についても対応を表明した。ただし,Mac版,Linux版について公開時期は明らかにしなかった。

 Java ME SDK 3.0は,従来CLDC(Connected Limited Device Configuration)用,CDC(Connected Device Configuration)用,Blu-ray Disc用(BD-J)でそれぞれ別の開発キットに分かれていたものを,一つのツールに統合したもの。MSA(Mobile Service Architecture)に最適化したJava仮想マシンを搭載するほか,開発ツールの基盤に「NetBeans」を採用した。これにより,サード・パーティのプラグインの利用が簡単に実現できるようになったという。

 セッションでは日ス合弁Sony Ericsson社がJava ME SDK 3.0のプラグインを紹介した。携帯電話機の各種プロファイルを含むデバイス・データベースが組み込まれ,実機にプログラムをダウンロードして実行・デバッグするデモを実演した。