腕輪型有機ELディスプレイ
腕輪型有機ELディスプレイ
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斜めからの写真
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このディスプレイに用いたのと同様なスチール基板。
このディスプレイに用いたのと同様なスチール基板。
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 米Universal Display Corp.(UDC)と韓国LG Display Co.,Ltd.は,腕輪型の有機ELディスプレイを開発し,「SID Display Week 2009」の学会で発表した。展示会にも出展した。腕に巻いて,腕時計のように映像を見るような使い方を想定する。

 このディスプレイの表示部の寸法は4型(81.6mm×61.0mm)で,画素数と解像度はそれぞれ,QVGA(320×RGB×240画素)と100ppiである。167万色を表示できる。

 有機ELの材料には,UDCのリン光材料を用いた。白色発光時の輝度は100cd/m2で,コントラスト比は1000対1。15Vの電圧で駆動し,消費電力は約1Wであるという。基板には76μm厚と薄いスチールを用いており,パネル全体の厚みも0.3mmと薄い。曲率半径2インチまで曲げられる。重さは8gである。有機ELの駆動には,アモルファスSi TFTを用いている。