米E Ink Corp.は,同社の電子ペーパー技術を利用した電子ブック端末の台数が,100万台を超えたことを明らかにした。

 最も販売台数が多い端末は,米Amazon.com,Inc.の「Kindle」シリーズとされる。同社は具体的な販売台数を明かしていないものの,アナリストなどの分析によると既に累計50万台を超えているという。

 これに次ぐのが,ソニーが米国や欧州などで販売している「Reader」シリーズ。同社は累計40万台以上を販売したとしている。

 現在この2社以外にも,世界で多くのメーカーが電子ブック端末を販売している。今後もさらに参入メーカーが増える見通し。一方,E Ink社以外のディスプレイ技術を利用した電子ブック端末も徐々に増えていくと見込まれる。米国のアナリストが最近発表した市場調査レポートによれば,電子ブック端末の市場規模は,2013年には3000万台に近付くとしている(参照)。