米Eastman Kodak Co.は現地時間の2009年5月27日,有機EL照明の開発に向けて米国エネルギー省から今後2年間に170万米ドルの援助を受けると発表した(発表資料)。同省が進める固体照明の製品開発プロジェクトにおいて,Kodak社は発光効率や寿命などが国際規格「Energy Star」の仕様を満たす有機EL照明の開発を進める。

 Kodak社は既に発光効率がEnergy Starの基準を満たす有機EL照明を開発したという。開発品の発光効率は56lm/W,寿命が1万時間,演色性を示すCRI(color rendering index)値は83.6,色温度が4000K。製品化にあたっては長寿命化が課題になるとする。Kodak社は耐久性の観点から,発光材料にりん光材料だけを使うタイプは開発せず,蛍光材料だけを使うタイプと,蛍光材料とりん光材料を組み合わせて使うタイプの開発に集中している。