FPD関連の市場調査を手掛ける韓国Displaybank Co., Ltd.は,2009年4月の大型TFT液晶パネルの世界出荷枚数が前年同月比3.2%増,前期比5.5%増の4044万枚だったと発表した(発表資料)。前年実績を上回るのは2008年9月以来,7カ月ぶりである。売上高は42億米ドルで,前年同月比では41.1%減と大きく落ち込んだが,前月に比べると5.7%増となった。

 今後の価格上昇を予期して機器メーカーが在庫確保に走ったこと,中国の機器メーカーからテレビ用パネルの注文が増えたことで,出荷数量がDisplaybank社はみている。

 市場シェアは出荷量では韓国LG Display Co., Ltd.が首位(25%)。韓国Samsung Electronics Co., Ltd.はLG Display社をわずかに下回って2位だった。売上高ではSamsung社が首位(27%),LG Display社が2位(26%)となった。韓国勢の売上高シェアは前年同月の41%から53%へ上昇している。一方,日本のシェアは12%から7%まで縮小した。