米環境保護庁(EPA)は米国時間2009年5月18日,省電力規格「Energy Star」の対象にコンピュータ・サーバーを加えると発表した。EPAによると,Energy Starに準拠したサーバーは,標準的なサーバーと比較した場合,エネルギー効率が平均で30%優れているという。

 たとえば米国で販売されるすべてのサーバーがEnergy Starの要件を満たした場合,年間で8億ドルのエネルギー・コストが節減可能になる。さらに,車両約100万台分に相当する温室効果ガス排出を防止できる。

 Energy Starの認定には,無駄な熱の発生を抑える電源機構の採用,電気使用量やプロセサ使用率,温度をリアルタイムに測定できる機能の実装が求められる。また,電源管理機能や電力およびパフォーマンスに関するデータシートも提出する必要がある。

 米メディア(internetnews.com)によると,今回発表したサーバー向けのEnergy Starは「Tier 1(第1段階)」基準で,より包括的な「Tier 2(第2段階)」基準が2010年10月頃に完成する見込み。

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