環境省と経済産業省,総務省は,高い省エネルギー効果を有する家電製品の購入に対して,「エコポイント」を付与する制度を開始すると発表した(発表資料)。2009年5月15日以降の対象家電製品の購入に対して,さまざまな商品やサービスと交換が可能なエコポイントを付与する。ただし,平成21年度の補正予算の国会成立を条件とする。

 この制度は,2009年4月10日に政府が発表した経済危機対策に,省エネ効果の高い家電の購入に対してエコポイントを付与する「エコポイントの活用によるグリーン家電普及事業(仮称)」が盛りこまれたことを受けたもの。同事業によって,経済の活性化や地球温暖化対策の推進,地上デジタル放送(地デジ)対応テレビの普及を図る。環境省らは,この取り組みを一刻も早く進めるため,5月15日からの開始を決めた。

 対象となる家電製品は,省エネルギーセンターが提供する「統一省エネラベル」の4つ星以上のエアコン,冷蔵庫,地デジ対応テレビ。同等の性能を持つ製品も対象にするという。付与するエコポイントは,エアコンと冷蔵庫が価格の5%程度,地デジ対応テレビが価格の10%程度である。製品の大きさなどによってカテゴリーを設け,それぞれのカテゴリにおいて一律の額を設定する予定。対象家電製品の購入に合わせて同種の古い家電をリサイクルした場合には,リサイクル料金相当分も含めるという。

 ポイントの付与や,ポイントを利用した商品などとの交換には,製品の保証書や領収書,家電リサイクル券の排出者の控えなどが必要となる。