画素数が3840×2160の56型液晶モニター「RadiForce LS560W」。価格はオープン
画素数が3840×2160の56型液晶モニター「RadiForce LS560W」。価格はオープン
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 ナナオは,手術室に向けた液晶モニター「RadiForce LS560W」を2009年7月1日に発売する。画面寸法は56型で,画素数は3840×2160。いわゆる「4K×2K(4000×2000画素級)」の液晶パネルを採用したモニターである。

 手術室でさまざまな医用画像を表示する際,これまでは複数のモニターを並べていたという。今回の製品は,これを1台のモニターで置き換えることを狙う。1台のモニターに複数の画像を表示させるメリットとして,ナナオは次の二つを挙げる。
・モニターごとの表示特性(色味など)のバラつきを気にする必要がなくなり作業効率が高まる
・モニター間の額縁の存在を気にする必要がなくなり視認性が高まる

 液晶モニターに映像信号を入力するためのインタフェース・ユニット「LMM 56800」を同梱したセットも,併せて発売する。このインタフェース・ユニットには,24の異なる信号の入力が可能。それぞれの映像をモニター画面上の任意の位置に,自由な大きさで表示することができる。

 モニターに採用した液晶パネルの視野角は,上下左右176度。コントラスト比は1200対1。輝度は450cd/m2である。

 ナナオは現在,同社の「第三次中期経営計画」において,医療市場を重点市場と位置付けている。