記者会見で説明するフィリップス エレクトロニクス ジャパン コンシューマーライフスタイル事業部 事業部長の俵恵美子氏
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発売する24機種のラインアップ。横軸は価格。フィリップス エレクトロニクス ジャパンの発表スライドから
発売する24機種のラインアップ。横軸は価格。フィリップス エレクトロニクス ジャパンの発表スライドから
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女性を意識してデザイン性を高めた製品も用意
女性を意識してデザイン性を高めた製品も用意
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 オランダRoyal Philips Electronics社の日本法人であるフィリップス エレクトロニクス ジャパンは,国内のヘッドフォン市場への参入を発表した。24機種の製品を,2009年4月1日から全国の家電量販店などで発売する。

 Royal Philips社は,欧州などでは既にヘッドフォン事業を展開している。同社によれば欧州におけるシェアは20%強で,トップの座を確保しているという。しかし,日本市場は「競合も多く,我々の事業基盤も固まっていなかった」(フィリップス エレクトロニクス ジャパン)ことから,これまでは参入に踏み切れなかった。

 今回,参入に踏み切った最大の背景は,「日本におけるヘッドフォン市場は成長傾向にある」(フィリップス エレクトロニクス ジャパン)とみるため。加えて,「ここ数年,日本市場におけるシェーバーや電動歯ブラシの事業を通して,国内における我々の事業基盤が固まってきた」(同社)ことも後押ししたとする。

 用意する24機種は,大きく四つの形態に分けられる。すなわち,ヘッドバンド型,イヤークリップ型,ノイズ・キャンセリング機能搭載型,インイヤー型である。想定売価は1000円台から1万5000円を超えるものまであり,幅広いユーザー層へのアプローチを図る。

 2009年は,国内の金額シェアで3%の確保を目標にする。「5年以内に,金額シェアを10%にまで引き上げたい」(フィリップス エレクトロニクス ジャパン)という。