三洋電機は,2008年度(2008年4月~2009年3月)の業績予想を下方修正した。売上高は2009年1月発表の前回予想から1400億円引き下げて1兆7600億円(前年度比12.8%減),営業利益は300億円引き下げてゼロ,純損益は前回予想のゼロに対して900億円の赤字とした。なお,前年度は営業利益761億4100万円,純利益287億円を計上していた。

 世界経済の低迷の影響は第4四半期(2009年1月~3月)に入って深刻さを増しているといい,2次電池や電子部品,半導体などのコンポーネント部門で業績が従来予想以上に落ち込む見通しとなった。

 さらに,同社は半導体を中心とした固定資産の減損などの追加構造改革を実施するとして,その費用を今回の予想に織り込んでいる。同社は2009年1月にも業績予想を下方修正し,半導体事業の構造改革を発表したが(Tech-On!関連記事),今回発表の構造改革はこれとは別の追加措置という。