Konami Digital Entertainment社の今後の開発プラットフォーム
Konami Digital Entertainment社の今後の開発プラットフォーム
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 米Konami Digital Entertainment,Inc.は,米国・サンフランシスコで開催中の「Game Developers Conference(GDC)」において,携帯電話機向けと携帯ゲーム機のソフトウエア開発プラットフォームを一本化する方針であることを明らかにした。これは,「Get Smart About Smartphones:Insight into the Future of Mobile Gaming」というセッションで,Mobile担当VPのAnthony Borquez氏が語ったもの。

 同社は既に,携帯電話機向けのソフトウエア開発に共通のプラットフォームを導入している。JavaやC/C++の違いやOS,実行環境の違いを吸収できるよう,共通のAPIを導入するというもの。当初は「Feature Phone」と呼ばれる中下位機種向けだったが,米Microsoft Corp.の「Windows Mobile」やフィンランドNokia Corp.の「Symbian OS」といったいわゆるスマートフォン用のOSにも対応させてきた。これを導入することで,「開発期間を40%短縮させたものもあった」(Borquez氏)。ただしスマートフォンへの対応は,Feature Phone向けだけだったころに比べ,「移植の工数が多く,手間がかかる作業」(Borquez氏)としている。

 携帯ゲーム機を取り込むことについては,「画面の解像度やマイクロプロセサの性能も似たようなレベルであるうえ,加速度センサやGPSなど似たような機能も少なくない」(Borquez氏)ためと説明している。