三菱航空機(本社名古屋市)は2009年3月17日,同日に開催した臨時株主総会の決議により,第三者割当による新株式を発行すると発表した。発行する新株式の総数は3000株。1株当たりの発行価格は1000万円で,発行価格の総額は300億円となる。

 新株の割当先と割当株式数は,以下の通り。いずれも普通株式で,三菱重工業が1675株,三菱商事とトヨタ自動車が300株,住友商事と三井物産,日揮が150株ずつ,三菱電機と三菱レーヨンが100株ずつ,その他1社*が45株を取得する。日本政策投資銀行は,優先株式30株を引き受ける。なお,今回新たに,日揮と三菱電機,三菱レーヨンが出資者として加わっている。

 増資により三菱航空機の資本金は,350億円から500億円となる。増資前の株式所有割合は,三菱重工業が67.5%で,三菱商事とトヨタ自動車が各10.0%,住友商事と三井物産が各5.0%,その他1社が1.5%,日本政策投資銀行が1.0%だった。今回,割当先として日揮と三菱電機,三菱レーヨンが加わったのに伴い,三菱重工業の割合が64.0%に減り,日揮と三菱電機,三菱レーヨンを含む4社の合計が5.0%となる。

 新株の資本組入れ額は,1株当たり500万円。払込期日については,同年4月1日と設定している。

* 2008年10月1日の発表資料では,東京海上日動火災保険が1.5%を出資していることを公表している。