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 車載機器を販売するキャストレードは,LEDを光源とする超小型プロジェクター「CV-MP02」を2009年3月19日から発売する(発表資料)。既に同種のプロジェクターが販売されているが,これらの競合品と比較して,同社は少なくとも二つの点で差異化を図る考えだという。一つは自動車内での利用,もう一つが低価格化である。

 キャストレードは車載用のAV機器やモニターなどを取り扱っている。そこで,この実績を生かし,自動車内での利用に向けてCV-MP02を展開する予定である。既に,「自動車内で単純に利用するのは可能」(同社)だが,今後は専用のアクセサリーを発売し,車内での利用を促進する考えだ。残る課題の一つとして,スクリーンなど投射場所の確保を挙げる。車載用途のほか,ノート・パソコンに接続してプレゼンテーションする,といった利用も想定する。

 実売価格は,販売直後で3万5000~3万6000円ほどとする。既に競合品で同程度の実売価格で販売されている品種もあるが,「発売直後の値段で比較すれば競合品に比べて安価だと考えている」(キャストレード)。今後もさらに低価格化を目指すという。

 CV-MP02で採用する表示素子はLCOS。画素数は640×480画素で,パネル・サイズは0.44インチである。明るさは10lmで,消費電力は最大10Wほど。2次電池を内蔵しており,約1時間駆動できるという。外形寸法は115mm×50mm×23mmで,2次電池を含んだ重さは,160gである。