ISPのインフラやWeb家電向けソフトウエアを手掛けるフリービットは,大変簡単な手順でビデオ・カメラやデジタル・カメラの中のファイルをWebに公開するWebサーバー・ソフトウエア「ServersMan Mini」を開発した(ニュース・リリース)。ファイルの公開手順は一つのみ。USBを介してカメラとパソコンを接続するだけだ。

 つまり,ユーザーはファイル・アップロードもファイル変換もやる必要がない。フリービットがファイル容量に制限を加えることもない。これは同社がユーザーのファイルを保存・管理し続けるわけではないからだとみられる。ただし,あらかじめカメラのストレージ(内蔵メモリまたはメモリ・カード)に約3MバイトのServersMan Miniを保存しておく必要がある。カメラとパソコンをUSBで接続すると,ServersMan Miniが自動的に起動してファイルを公開する。

 そこでフリービットは,ServersMan Miniを資本提携先であるエグゼモードの商品にServersMan Miniを標準搭載していく。エグゼモードの年間出荷台数は現在,年40万台ほどである。

 「次のステップは,USBとパソコンを介するのではなく,無線で直接ファイルを公開できるようにすること。リアルタイム・ストリーミングが可能になる。さらに後には,当社R&D部門が開発中の『面白い,見たこともないもの』が控えている」(フリービット 代表取締役 社長の石田宏樹氏)。

 ServersMan Miniでは,カメラからのファイル転送には,既存のTCP/IPネットワークのセキュリティを高める技術「Emotion Link」を適用した。Emotion Linkを適用すると,NATやファイアウォールを越えた通信も可能になる。

 フリービットの石田氏によるデモンストレーションは,同社Webページの「3つの重点戦略 - 3」にある動画で3分30秒過ぎから見ることができる。