米NVIDIAは米国時間2009年3月10日,グラフィックス・プロセサ(GPU)を利用したアプリケーション開発を手がける新興企業の支援プログラム「GPU Ventures Program」を発表した。資金面やマーケティングの支援を通じて,GPUアプリケーションの開発を促進する。

 対象は,動画処理,科学調査,経済分析,3Dインタフェースなど,GPUを利用した一般向け/専門分野向けの各種アプリケーションを開発するベンチャー企業。NVIDIAが対象企業を選考し,50万~500万ドルの出資を行うほか,マーケティング,開発,流通などでの協力に関する戦略的提携を結ぶ。

 NVIDIAは,関心のある起業家はぜひ事業計画を提出してほしいと呼びかけている。あわせて,提携企業の顔ぶれやGPUアプリケーションを紹介するWebサイト「GPU Venture Zone」も開設した。

 同社は,アプリケーションの演算処理でGPUを汎用的に利用可能にする技術「CUDA(Compute Unified Device Architecture)」を推進している(関連記事:NVIDIA,GPU上でデータ処理を可能にするCUDA技術を発表)。

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