太陽電池メーカー大手のドイツQ-cells SEは現地時間の2009年2月24日,2008年通期決算の速報値を発表した(発表資料1)。2008年の太陽電池の生産量は出力換算で前年比48%増の574.2MW。このうち薄膜タイプの生産量は15.4MWだったという。

 2008年の売上高は前年比46%増の12億5130万ユーロと大きく伸びた。ただし,世界経済の悪化に影響を受け,第4四半期単体では前年同期比13%増の3億1940万ユーロと伸びが鈍っている。通期のEBIT(earnings before interrest and taxes:利払い税引き前利益)は前年比4%増の2億510万ユーロ,純利益は同28%増の1億9050万ユーロだった。同社は2008年12月に業績予想を下方修正していたが(発表資料2),その予想範囲の下限に近い結果となった。

Q-cells社の太陽電池の生産量(Q-cells社の決算説明資料より。左は年間ベース,右は四半期ベースの推移)
Q-cells社の太陽電池の生産量(Q-cells社の決算説明資料より。左は年間ベース,右は四半期ベースの推移) (画像のクリックで拡大)

 2009年の太陽電池の生産量は800MW~1GWを計画している。全社の売上高は17億~21億ユーロになる見込み。2008年12月に発表した業績予想では17億5000万~22億5000万ユーロとしていたのを下方修正した。