グラフィックス・チップ製造大手の米NVIDIA Corp.は,2009会計年度第4四半期(2008年11月~2009年1月)と通期の決算を発表した(発表資料)。第4四半期の売上高は4億8110万米ドルで,前年同期の12億米ドルと比べて60%の減収。GAAP(米国会計原則)ベースの純損失は1億4770万米ドル(1株当たり損失は0.27米ドル)となり,前年同期の純利益2億5700万米ドル(1株当たり利益は0.46米ドル)から赤字に転落した。株式報酬費用など一時的な費用を除いた非GAAPベースの純損失は9440万米ドル(1株当たり損失は0.18米ドル)。前年同期は,同条件の純利益として2億9260万米ドル(1株当たり利益は0.49米ドル)を計上していた。

 一方,通期の売上高は34億米ドルとなり,前年の41億米ドルから16%減少した。GAAPベースの純損失は3000万米ドル(希薄後の1株当たり損失は0.05米ドル)で,前年の純利益7億9760万米ドル(希薄後の1株当たり利益1.31米ドル)から赤字に転落した。非GAAPベースでは,純利益として3億330万米ドル(希薄後の1株当たり利益は0.53米ドル)を計上,前年の9億1930万米ドル(同1.56米ドル)から67%の減益となった。

 なお,同社は2009年1月13日,エンドユーザー需要がいっそう低迷していることや,世界的にパソコン・サプライ・チェーンが在庫削減を実施していることなどを理由として,第4四半期の売上高が従来予測を下回るとする見通しを明らかにしていた(Tech-On!関連記事)。下方修正した予測では,売上高が約4億4900万~5億3900万米ドル(前期比40~50%減)になると見込んでいた。