米Qualcomm Inc.は，2009会計年度第1四半期（2008年10月～12月）の決算を米国時間2009年1月28日に発表した（PDF形式の発表資料）。GAAPベースでは，売上高は25億1700万米ドル。前年同期と比べて3％増加したが，前期からは25％減少した。営業利益は前年同期比2％減の7億4500万米ドル，純利益は同56％減の3億4100万米ドルとなった。

　プロフォルマ（予想損益計算書）ベースの売上高は，前年同期比3％増の25億1000万米ドル。前期からは25％減少した。同条件の営業利益は同4％増の9億8600万米ドル，純利益は前年同期比40％減の5億2000万米ドルとなった。

　同社のCEO（最高経営責任者）のPaul Jacobs氏は次のようにコメントしている。「景気低迷下にあっても，無線加入者は引き続き第2世代のネットワークから第3世代（3G）のCDMAネットワークに移行している。当期は主にハイエンドのチップセットや高価格帯のデータ対応デバイスなどにけん引され，売上高が事前予測の上限寄りとなり，営業利益は予測を上回った」。

　同社は今後の見通しについても明らかにした。第2四半期（2009年1月～3月）は，GAAPベースの売上高として22億5000万～24億5000万米ドルの範囲（前年同期比6～14％減）を見込む。また，同条件の通期（2008年10月～2009年9月）の売上高については，従来予測の102億～108億米ドル（前年比3～8％減）から93億～98億米ドル（同12～17％減）に下方修正している。