大型TFT液晶パネルの用途別売上高の推移(2007年12月〜2008年12月)
大型TFT液晶パネルの用途別売上高の推移(2007年12月〜2008年12月)
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2008年の大型TFT液晶パネルの売上高シェア
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 FPD関連の市場調査を手掛ける韓国Displaybank Co., Ltd.は,2008年通期の大型(10型以上)TFT液晶パネルの世界出荷枚数が前年比11.3%増の4億3860万枚だったと発表した。2006年の35%,2007年の41%に比べて成長率が縮小している。出荷面積は同19.7%増の6300万m2だった。売上高は同0.4%増の727億米ドルである。下期に入って価格が急落したため,金額ベースでは出荷数量以上に伸びが鈍った。なお,2008年12月単月では出荷枚数が前年同期比22.5%減の2720万枚,売上高は同59.7%減の29億米ドルだった。

 2008年通期のメーカー別シェアは,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.が売上高で25%を占め,3年連続の首位。出荷枚数でも韓国LG Display Co., Ltd.を僅差でかわして首位に立った。LG Display社は売上高シェアが21%,出荷枚数シェアはSamsung社とほぼ同等の22%で,金額と数量の両方で2位となった。

 地域別でみると,上位2社を擁する韓国が出荷枚数で43%,売上高で46%を占めている。AU Optronics Corp.(AUO)やChi Mei Optoelectronics Corp.(CMO)など大手5社がひしめく台湾は出荷枚数シェアが44%で首位,売上高シェアは40%で2位となった。日本は出荷枚数シェアが7%,売上高シェアは11%となっている。