米AMDと米Qualcommは米国時間2009年1月20日,QualcommがAMDのグラフィックスおよびマルチメディア技術の資産と知的財産権を買収したと発表した。買収金額は6500万ドル。両社はすでに規制当局から承認を得ており,1月19日付けで拘束力のある契約書を締結している。

 Qualcommが買収したのは,AMDのハンドヘルド事業の資産。同事業の設計チームと開発チームはQualcommに移籍し,2Dや3Dグラフィックス,オーディオ/ビデオ,ディスプレイ,アーキテクチャなど,モバイル機器向け技術の開発を進める。

 Qualcomm執行副社長のSteve Mollenkopf氏は,「グラフィックス・コアなど,これまでライセンス供与を受けていたマルチメディア技術を,当社のシステム・オン・チップ(SoC)製品にシームレスに統合できるようになる」と説明している。

 またAMDでCFOを務めるRobert J. Rivet氏は,「この資産売却により,x86分野やハイエンド・グラフィックスなど,当社の中核事業に専念できる」とコメントした。

 米メディア(CNET News.com)によると,今回Qualcommが買収する資産に,AMDの携帯機器向けグラフィックス処理プロセサ「Imageon」は含まれない。

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