図 ノート・パソコンと携帯端末を使った実演の様子
図 ノート・パソコンと携帯端末を使った実演の様子
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図 テレビと携帯端末を使った実演の様子。写真右下にあるのが,テレビに外付けしたTransferJet用送受信装置である。
図 テレビと携帯端末を使った実演の様子。写真右下にあるのが,テレビに外付けしたTransferJet用送受信装置である。
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 東芝は,近接無線通信技術「TransferJet」に対応した機器によるデータ伝送を,2009年1月8~11日に米国ラスベガスで開催された「2009 International CES」で披露した。会場では携帯端末とノート・パソコン,あるいはテレビとの間で静止画や動画データをやり取りした。

 例えば携帯端末に格納してある静止画をTransferJetによってノート・パソコンに伝送してパソコン画面に表示させた。複数枚の静止画を収めたフォルダごと送れば,ノート・パソコンの画面上でスライドショーとして見られる。ノート・パソコン側からもデータ送信可能で,パソコンの地図データを携帯端末に伝送する実演も披露した。このほか,外付け型のTransferJet用送受信装置も出展した。

 東芝は,TransferJet対応機を2009年度(~2010年3月)中に発売することを目標に据える。試作したシステムではソニー製のTransferJet用送受信ICを利用したが,将来的には東芝も製造する可能性があるという。その場合,「製品投入後,1~2年後にはBluetooth用チップと同程度の価格にしたい」(説明員)とする。