業務用のプラズマクラスターイオン発生機。左が約14畳用の「IG-820」,右が約30畳用の「IG-840」
業務用のプラズマクラスターイオン発生機。左が約14畳用の「IG-820」,右が約30畳用の「IG-840」
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 シャープは,従業員に対する新型インフルエンザの感染予防策として,国内外の事業者や販売拠点に同社の業務用の「プラズマクラスターイオン」発生機を1万台導入する。マスクの備蓄や体温測定検温計の整備などの世界的な流行(パンデミック)への対策を進めており,今回のイオン発生機の導入はその一環。既に設置を始めており,2009年の上半期中には完了させたいとしている。

 導入する発生機は,2008年末に発売した広さ約14畳用の「IG-820」と約30畳用の「IG-840」。国内の全拠点のほか,トリインフルエンザの発症例が報告されているインドネシアやタイ,中国の海外拠点にも設置する。プラズマクラスターイオンは,ウイルス表面で水酸基ラジカルを形成して表面のタンパク質を分解し,除菌する効果があるとされる。具体名は明かさないが,官公庁や他社ともインフルエンザ対策としての商談が進んでいるという。業務用プラズマクラスターイオン発生機の価格は,IG-820が10万5000円(税込み),IG-840が16万8000円(同)となっている。